Get the Source/ja: Difference between revisions
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Qt Creator と SDK の正式リリース版さえあれば素晴らしい Qt のコードで開発できます。洗練され、安定した、商用グレードのコードです。 | |||
その一方で、最新の Qt の機能の最初の開発者の一人になりたいのであれば、Qt 自身のソースコードが必要になります。そこにあるのが最新の機能なのです。 | その一方で、最新の Qt の機能の最初の開発者の一人になりたいのであれば、Qt 自身のソースコードが必要になります。そこにあるのが最新の機能なのです。 | ||
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ソースを取得する覚悟ができたならば、この記事で開発環境のセットアップ方法や Qt のソースコードの取得方法、ライブラリのビルド方法を知ることができます。 | ソースを取得する覚悟ができたならば、この記事で開発環境のセットアップ方法や Qt のソースコードの取得方法、ライブラリのビルド方法を知ることができます。 | ||
==マシンのセットアップ== | == マシンのセットアップ == | ||
Qt は様々なプラットフォームでビルド、開発することができます。開発に使われるオペレーティングシステムは Mac OS X、Windows と Linux です。そのそれぞれで必要となるコンパイラやサードパーティ製ライブラリは異なります。Qt の開発には Qt をソースからビルドできる必要があります。そのために標準的に必要となるものは以下の通りです: | Qt は様々なプラットフォームでビルド、開発することができます。開発に使われるオペレーティングシステムは Mac OS X、Windows と Linux です。そのそれぞれで必要となるコンパイラやサードパーティ製ライブラリは異なります。Qt の開発には Qt をソースからビルドできる必要があります。そのために標準的に必要となるものは以下の通りです: | ||
* | * "Qt for Embedded Linux Requirements":http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/requirements-embedded-linux.html | ||
* "Qt for Mac OS X Requirements":http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/requirements-mac.html | |||
* "Qt for Windows CE Requirements":http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/requirements-wince.html | |||
* "Qt for Windows Requirements":http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/requirements-win.html | |||
* "Qt for X11 Requirements":http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/requirements-x11.html | |||
上記に加えて、Perl がインストールされている必要があります。ほとんどの Linux ディストリビューションと Mac OS X では標準でインストールされています。Windows のユーザは | 上記に加えて、Perl がインストールされている必要があります。ほとんどの Linux ディストリビューションと Mac OS X では標準でインストールされています。Windows のユーザは "ActivePerl":http://www.activestate.com/activeperl/ からダウンロードしてください。 | ||
Qt のソースコードは | Qt のソースコードは "Git":http://git-scm.com/ (オープンソースの分散型バージョン管理システム) を用いて開発されています。Git のバージョン 1.6.x 以降のインストールが必要です。 | ||
詳細は [[ | 詳細は [[Git_Installation]] wiki ページを参照してください。 | ||
==Qt のクローン作成== | == Qt のクローン作成 == | ||
Qt のビルドに必要となるツールやライブラリのインストールをすればマシンの設定は終わりです。Qt の git レポジトリのクローンを作成して、ソースコードをダウンロードしましょう。以下のコマンドを実行してください: | Qt のビルドに必要となるツールやライブラリのインストールをすればマシンの設定は終わりです。Qt の git レポジトリのクローンを作成して、ソースコードをダウンロードしましょう。以下のコマンドを実行してください: | ||
===ファイヤーウォールの内側にいる場合=== | <code><br /> git clone git://gitorious.org/qt/qt.git<br /> cd qt<br /></code> | ||
=== ファイヤーウォールの内側にいる場合 === | |||
git clone が | git clone が "<code&gt;unable to connect to socket&lt;/code&gt;" というエラーメッセージで失敗した場合、ファイヤーウォールの内側からアクセスしようとして Git のプロトコルがブロックされたのかもしれません。 | ||
その場合、まずは clone する | その場合、まずは clone する URL を HTTP プロトコルのもの <code&gt;http://git.gitorious.org/qt/qt.git&lt;/code&gt; に変更してみてください。 | ||
それでもうまくいかない場合、HTTP プロキシー経由で | それでもうまくいかない場合、HTTP プロキシー経由で SSH プロトコルを使用して clone する手法があります。この手法では変更を push する場合でも動作します。 | ||
まずは | まずは "Corkscrew&quot;:http://www.mtu.net/~engstrom/ssh-proxy.php をインストールしてください。 | ||
次に、SSH の設定を編集して以下の行を追加してください: | 次に、SSH の設定を編集して以下の行を追加してください: | ||
<code> | <code><br /> Host '''gitorious.org<br /> Hostname ssh.gitorious.org<br /> Port 443<br /> ProxyCommand corkscrew yourproxyhost yourproxyport %h %p<br /></code> | ||
<br /><code&gt;yourproxyhost&lt;/code&gt; と <code&gt;yourproxyport&lt;/code&gt; をあなたが実際に使っている HTTP プロキシーのホスト名とポート番号に変更してください。 | |||
<br />これで URL に <code&gt;git<code>gitorious.org:qt/qt.git&lt;/code&gt; を使用して、clone や push ができるようになるはずです。 | |||
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<br />(Git から取得した) Qt のビルド方法は正式リリース版の Qt をビルドするときと同じです。標準的なビルド・インストール方法を以下に示します: | |||
<br />''' "Installing Qt for Embedded Linux&quot;:http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/qt-embedded-install.html<br />* "Installing Qt on Mac OS X&quot;:http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/install-mac.html<br />* "Installing Qt on Windows&quot;:http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/install-win.html<br />* "Installing Qt on Windows CE&quot;:http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/install-wince.html<br />* "Installing Qt on X11 Platforms&quot;:http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/install-x11.html | |||
(Git から取得した) Qt のビルド方法は正式リリース版の Qt をビルドするときと同じです。標準的なビルド・インストール方法を以下に示します: | |||
Perl がインストールされていて動作することを確認しておいてください。configure 実行時にヘッダーが見つからないというエラーが発生した場合、configure が実行するスクリプトである syncqt がインストールされた Perl を見つけられないのかもしれません。 | Perl がインストールされていて動作することを確認しておいてください。configure 実行時にヘッダーが見つからないというエラーが発生した場合、configure が実行するスクリプトである syncqt がインストールされた Perl を見つけられないのかもしれません。 | ||
==ドキュメントの生成== | == ドキュメントの生成 == | ||
レポジトリはリリースされたパッケージとは異なり、ただのソースコードであるため、HTML に整形されたドキュメントは含まれていません。以前にリリース済みのバージョンの Qt のレポジトリを使用している場合には | レポジトリはリリースされたパッケージとは異なり、ただのソースコードであるため、HTML に整形されたドキュメントは含まれていません。以前にリリース済みのバージョンの Qt のレポジトリを使用している場合には "online documentation&quot;:http://doc.qt.nokia.com にあるドキュメントか "download a package&quot;:http://www.qt.nokia.com/downloads からパッケージをダウンロードしてその中のドキュメントを使用してください。 | ||
ドキュメントがオンラインにまだ置いてなかったり、パッケージがない場合にはドキュメントを自分自身で生成する必要があります。それには以下のコマンドを実行します。 | ドキュメントがオンラインにまだ置いてなかったり、パッケージがない場合にはドキュメントを自分自身で生成する必要があります。それには以下のコマンドを実行します。 | ||
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configure を実行して、ライブラリをビルドした後に行ってください。 | configure を実行して、ライブラリをビルドした後に行ってください。 | ||
==その後は== | == その後は == | ||
Revision as of 09:20, 24 February 2015
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ソースコードを入手する
Qt Creator と SDK の正式リリース版さえあれば素晴らしい Qt のコードで開発できます。洗練され、安定した、商用グレードのコードです。
その一方で、最新の Qt の機能の最初の開発者の一人になりたいのであれば、Qt 自身のソースコードが必要になります。そこにあるのが最新の機能なのです。
ソースを取得する覚悟ができたならば、この記事で開発環境のセットアップ方法や Qt のソースコードの取得方法、ライブラリのビルド方法を知ることができます。
マシンのセットアップ
Qt は様々なプラットフォームでビルド、開発することができます。開発に使われるオペレーティングシステムは Mac OS X、Windows と Linux です。そのそれぞれで必要となるコンパイラやサードパーティ製ライブラリは異なります。Qt の開発には Qt をソースからビルドできる必要があります。そのために標準的に必要となるものは以下の通りです:
- "Qt for Embedded Linux Requirements":http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/requirements-embedded-linux.html
- "Qt for Mac OS X Requirements":http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/requirements-mac.html
- "Qt for Windows CE Requirements":http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/requirements-wince.html
- "Qt for Windows Requirements":http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/requirements-win.html
- "Qt for X11 Requirements":http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/requirements-x11.html
上記に加えて、Perl がインストールされている必要があります。ほとんどの Linux ディストリビューションと Mac OS X では標準でインストールされています。Windows のユーザは "ActivePerl":http://www.activestate.com/activeperl/ からダウンロードしてください。
Qt のソースコードは "Git":http://git-scm.com/ (オープンソースの分散型バージョン管理システム) を用いて開発されています。Git のバージョン 1.6.x 以降のインストールが必要です。
詳細は Git_Installation wiki ページを参照してください。
Qt のクローン作成
Qt のビルドに必要となるツールやライブラリのインストールをすればマシンの設定は終わりです。Qt の git レポジトリのクローンを作成して、ソースコードをダウンロードしましょう。以下のコマンドを実行してください:
<br /> git clone git://gitorious.org/qt/qt.git<br /> cd qt<br />
ファイヤーウォールの内側にいる場合
git clone が "<code>unable to connect to socket</code>" というエラーメッセージで失敗した場合、ファイヤーウォールの内側からアクセスしようとして Git のプロトコルがブロックされたのかもしれません。
その場合、まずは clone する URL を HTTP プロトコルのもの <code>http://git.gitorious.org/qt/qt.git</code> に変更してみてください。
それでもうまくいかない場合、HTTP プロキシー経由で SSH プロトコルを使用して clone する手法があります。この手法では変更を push する場合でも動作します。
まずは "Corkscrew":http://www.mtu.net/~engstrom/ssh-proxy.php をインストールしてください。
次に、SSH の設定を編集して以下の行を追加してください:
<br /> Host '''gitorious.org<br /> Hostname ssh.gitorious.org<br /> Port 443<br /> ProxyCommand corkscrew yourproxyhost yourproxyport %h %p<br />
<code>yourproxyhost</code> と <code>yourproxyport</code> をあなたが実際に使っている HTTP プロキシーのホスト名とポート番号に変更してください。
これで URL に <code>git
gitorious.org:qt/qt.git&lt;/code&gt; を使用して、clone や push ができるようになるはずです。
<br />h2. Qt のビルド
<br />(Git から取得した) Qt のビルド方法は正式リリース版の Qt をビルドするときと同じです。標準的なビルド・インストール方法を以下に示します:
<br />''' "Installing Qt for Embedded Linux&quot;:http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/qt-embedded-install.html<br />* "Installing Qt on Mac OS X&quot;:http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/install-mac.html<br />* "Installing Qt on Windows&quot;:http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/install-win.html<br />* "Installing Qt on Windows CE&quot;:http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/install-wince.html<br />* "Installing Qt on X11 Platforms&quot;:http://doc.qt.nokia.com/main-snapshot/install-x11.html
Perl がインストールされていて動作することを確認しておいてください。configure 実行時にヘッダーが見つからないというエラーが発生した場合、configure が実行するスクリプトである syncqt がインストールされた Perl を見つけられないのかもしれません。
== ドキュメントの生成 ==
レポジトリはリリースされたパッケージとは異なり、ただのソースコードであるため、HTML に整形されたドキュメントは含まれていません。以前にリリース済みのバージョンの Qt のレポジトリを使用している場合には "online documentation&quot;:http://doc.qt.nokia.com にあるドキュメントか "download a package&quot;:http://www.qt.nokia.com/downloads からパッケージをダウンロードしてその中のドキュメントを使用してください。
ドキュメントがオンラインにまだ置いてなかったり、パッケージがない場合にはドキュメントを自分自身で生成する必要があります。それには以下のコマンドを実行します。
make docs
configure を実行して、ライブラリをビルドした後に行ってください。
その後は